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軽費増高まねくRDF事業からの撤退をー9月議会報告

 9月26日に行われた、9月議会本会議で、RDF(ごみ固形燃料化発電事業)事業について質問しました。
質問と答弁を掲載します。

【質問】
 環境行政について一般廃棄物処理基本計画について。
 2016年3月に公表された、「福山市一般廃棄物処理基本計画」には、ごみ処理のあり方について、「福山リサイクル発電事業の事業期間が限られていること」から、今後、「早急に新たな処理体制を構築する必要がある」と記載されています。

 この、「福山リサイクル発電事業(RDF事業)」は、本市を含め、広島県内の9自治体が参画し、15年間の事業期間後、2018年度には終了となる計画です。
 現在、参画自治体の多くが「経費の高騰」などを理由に、相次いで撤退を表明し、他の処理方式に転換すると報道されており、2018年度末(平成30年度末)に撤退を表明している自治体もあると仄聞します。本市は今後、売電価格の固定価格買取制度の延長により、5年間延期する方針、とのことでしたが、撤退する自治体が増えると、現在のスキームは成り立たなくなり、結果的に、本市の処理委託料の増高が懸念されます。
 これまでは「契約終了3年前から今後のあり方を協議する」とのことで、現在、処理費や参画自治体のスキーム、事業期間などが検討されています。 
 その内容の具体は?
【市長答弁】
 福山リサイクル発電事業につきましては,「RDFの供給及び処理委託に関する契約」において参画市町と事業会社は,契約期間満了日の3年前から契約の延長について協議することとなっております。
 本年度から,●延長する場合の事業の期間,●コスト及び枠組みなどを協議しており,●協議の方向性としては売電価格の有利な固定価格買取制度の適用期間内での事業を延長してまいりたいと考えております。


【質問】
 2018年度以降、仮に、本市のみが事業継続した場合の、本市の処理委託料は、どのようになるのか、試算は?
【市長答弁】
 答弁なし。

【質問】

 現在、参画自治体が次々と撤退表明し、他の処理方式に変更し、今後の新たなRDF事業への参画自治体も不確実な中、RDF以外の処理方式を検討するべきではないでしょうか。

 そもそも市民のゴミの減量意識が醸成される中、ごみを出し続けなければ発電量が得られないという、RDF事業の仕組みそのものが、時代にそぐわないものです。
また、平成19年度包括外部監査報告は、「RDF製造工場は、施設全体が巨大な機械装置で、稼働維持のために、巨額の保守費用が必要」だと指摘しています。さらに、消耗品も高額で、稼働する限り、多額の経費が常に発生するため、これ以上の高額負担は、市民理解が得られません。

 本市も今後、RDF事業から撤退をすることを求めますが、お答えください。

 RDF事業を導入した全国の自治体では、事業を終了し、他の処理方式を検討しています。
例えば、三重県では、広域清掃事業組合の関係市町で構成する「ゴミ処理のあり方調査検討委員会」を設置し、様々な検討を行い、福岡県大牟田市でも、他の方式の検討を行っていると仄聞しています。

そもそも廃棄物は「自区内処理」が原則です。
この基本に立ち返り、分別・減量化・資源化を徹底して進めるとともに、焼却は最小限に抑える、バイオマス発電など、環境負荷の少ない、安価な方式を検討するべきです。

 そのため、福山市の今後のゴミ処理について、市民参加での、検討委員会の設置を求めます。

【市長答弁】
 

 福山リサイクル発電事業は,ダイオキシン類の発生抑制,温室効果ガス排出削減,エネルギーの高度利用や最終処分場の延命化など,循環型社会の構築に貢献してまいりました。
 
 新たな処理施設体制の構築に向けた整備計画については,『廃棄物減量等推進審議会』の議論を踏まえる中で策定してまいります。


 という質疑と答弁でした。

 試算について示さなかったり、RDF事業を延長した場合の、期間や具体的な参画自治体数など、具体的に説明を求めましたが、一切答弁がありませんでした。
 第2質問で、追及しても、「年内には今後のごみ処理のあり方を示す」程度の事を答弁するのみで、説明責任を果たしませんでした。

 ごみ処理のあり方は、多くの市民の重大な関心事です。特に、広島県内の9自治体が参画してきた、可燃ごみのRDF化発電事業は、事業開始当初は、爆発事故や火災、人身事故を起こすなど、全国で多くの課題を発生させたうえ、処理コストが高すぎて、市民負担の増高を招く原因となりました。

ごみの「減量化」「分別化」を徹底するためには、市民の協力が欠かせません。

福山市の市民に説明責任を果たす、という行政姿勢が問われています。


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by tsuchiya-t-fjcp | 2016-10-06 14:06 | Comments(0)