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2015年度3月議会報告をおしらせします(学校統廃合について)

 3月議会代表質問が終わりました。
 今回は、市内の学校の統廃合を進めるなどの基本方針案が出されましたが、統廃合問題に関わる質疑と答弁をお知らせします。

(質問)
 学校規模の適正化について。
 福山市教育委員会は、学校の適正規模として、小学校の全学年の学級数は、「12学級から18学級まで」、1学級あたりの人数は16人以上と示し、中学校の全学年の学級数は、「9学級から12学級まで」、1学級あたりの人数は20人以上、と示しています。
 そして、「適正規模の基準に適合しなくなった場合は、学校の統合を検討する」としています。
 さらに、統合の要件を3点あげていますが、第1要件は、小学校の場合、学級数が1~5学級を過小規模校とし、中学校では、学級数1~3学級かつ、全ての学級で1学級当たりの人数が19人以下を、過小規模校Ⅰとしています。
 2014年5月時点の児童・生徒数を、この要件に当てはめると、6小学校と、中学校3校が該当します。

「児童・生徒数における将来推計や学校の沿革、通学時間、距離などを総合的に考慮する」としていますが、今後、いくつかの小・中学校が統廃合されることが懸念されます。

 いま、島嶼部や、中山間地域で生活し、小規模校と言われる学校に子どもを通わせる保護者や地域住民は、様々な取り組みを行い、地域の活性化に努めていますが、今回の方針案は、「学校がなくなるのではないか」と大きな衝撃を与えています。学校の統廃合は、地域コミュニティの存続に直結する問題です。拙速に統廃合するべきではありません。
 学校規模について、「学習効果が十分に発揮でき、集団での多様な人間関係を通した学びの充実を図ることができる」としていますが、小規模校では、これらのことができないのでしょうか。
 ある小規模校の小・中学校を卒業した青年は、少人数だからこそ得られた恩恵の方が多い、と語っています。
彼は、少人数学校では・いじめはなく、一人一人の仲が良かった。・みんな知り合いの、共同体感覚で学生生活がおくれた。・授業も分かるまで教えてもらえ、ついていけない子がいなかった。・先生との距離感も近く、授業中に居眠りやサボる子がいなかった。
そのため平均点が他校より高かった、といったメリットを語っています。

 また、文化祭や発表会、運動会では人数が少ない分、全員に役が周り、人前に出る機会が多く将来の糧となった。
・どの先生も、転任するときに「教師生活の中で、もっとも思い出深い時期だったと涙ながらに語っていた」と振り返っていました。
2月16日の文教経済委員会でも、「一人一人の生徒に丁寧に向き合える」といった答弁がなされましたが、小規模校の教育的優位性は大切にするべきではないでしょうか。
 今回の方針案の第1要件、第2要件、第3要件を定めた経緯と、その根拠、基本方針案に示された人数と学級数でなければならない教育的な意義について、ご説明下さい。
 また、同委員会では、「この基準は機械的にはあてはめない」としながらも「この要件に該当するかどうか厳格に判断する」と答弁しました。
仮に、この要件を厳格にあてはめた場合、学校がなくなる地域も発生し、あまりにも乱暴です。

 地域住民の要望や実情、意見を徹底的に聞くべきであり、要件を変更するべきですが、ご所見をお示し下さい。
 さらに、基本計画の正案は、5月に策定される予定ですが、その後の具体的な計画については、答弁されませんでした。
基本方針が作成された後、どのような取組を行うのか、その具体的日時と計画をお答えください。

さらに、文教経済委員会では、学校の統廃合方針については「地域や保護者からの要望に応じたものではない」との答弁がありましたが、住民合意のない学校の統廃合は、絶対に行わないことを求めます。


(答弁)
 学校規模の適正化について。
 この度の「福山市小中一貫教育と学校教育環境に関する基本方針」は、福山市学校教育環境検討委員会の答申内容を尊重し、策定するものであります。
 学校規模の適正化につきましては、子どもへの教育効果や、教員配置など教育指導面の充実等の観点を踏まえ、総合的に判断する中で、その基本的な考え方を明らかにするものであります。
 子どもたちは、適正規模の集団の中で、学校生活において多くの友達の多様な考えに触れ、切磋琢磨していく中で、課題を自ら発見し、解決する力やコニュ二ケーション能力が育まれると考えております。
 学校規模適正化の取り組みの指針となる第1要件から第3要件の設定は、基本方針に掲げる適正規模の基準に達しない学校について、学校規模に応じて区分したものであります。
 この度の方針(案)につきましては、現在、パブリックコメントを実施し、市民の皆様のご意見を募集しているところであります。
 基本方針策定後は、児童生徒数の将来推計や通学時間、通学距離、地理的条件など総合的に考慮する中で、本基本方針に則り、具体の計画を作成してまいりたいと考えております。
 取り組みにあたりましては、保護者や地域の方々の理解と協力を求めながら、丁寧な対応をしてまいります。




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by tsuchiya-t-fjcp | 2015-03-06 15:04 | Comments(0)