ブログトップ

 9月議会一般質問が終わりました。
 今回は、鞆町の重伝建選定へ向け、整備事業の推進体制の構築について、集中審議しました。
 第1質問と答弁を掲載します。


鞆町の歴史的まちづくりについて質問します。


 福山市教育委員会は、8月28日に、鞆町の伝統的建造物群保存地区について、国に対し、「重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)」として選定されるための申請をしました。
 早ければ、今秋に行われる国の文化審議会で審議され、選定される見通しです。

 今回の重伝建への選定申請は、1975年に最初の歴史的町並み調査を実施して以来、実に40年余が経過した待望の取り組みです。そのため、多くの市民からは「これで貴重な鞆の町並みが残せる」と、期待の声がよせられています。
 今後、同制度を十二分に活用し、町並み保存事業を積極的に推進することを求めるものですが、今回の重伝建選定についての、ご所見をお示し下さい。

次に、修理・修景事業についてお伺いします。
 現在は、鞆町の伝統的建造物群保存地区内の歴史的建造物は、市の補助制度を活用して修理が行われています。
 2016年度は、14件の補助が行われました。

また、1998年の単市制度創設以来、修理は57件、応急処置は17件、修景事業は17件の、計91件の補助が行われてきたとのことです。
ところが、残念なことに、それらの建物のいくつかは、鞆町独自の意匠や、歴史的景観に沿わない事例も少なくなく、市民から「鞆町らしくない」との批判も寄せられています。
 伝建制度の修理とは、現状の維持、もしくは復原的な方法により、伝統的建造物を健全な状態に戻す事です。
 修景とは、伝統的建造物以外の建物や、新築される建物の外観が、歴史的風致と調和するように整備することです。
 復旧とは、環境物件の特性を維持したり復原し、良好な状態に直す事です。
 これらの作業は、鞆町の歴史的風致に、重大な影響を及ぼします。
 
 そのため、施工者は、工事に入る前に、あらかじめ破損状況や原因、技法、建物の歴史的変遷などについて、十分な痕跡調査と現況調査を行い、記録し、その内容を、工法や材料、意匠や仕上げ等に的確に反映した工事仕様にしなければなりません。


 また、場合によっては、伝建地区内の伝統的建造物や環境物件としての特性が失われていることもありますが、その際には、痕跡調査や古写真などの資料の調査を行い、失われた特性の復元を行う必要があります。

 時には旧状が不明な場合もありますが、その時には類例に基づいた整備をしなければなりません。
つまり、鞆町の伝統的建造物の修理は、「新築」や「リフォーム」ではなく、歴史的風致を後世に残し活用するという、特別な意味があります。

 これらの作業を完璧にこなすためには、施工業者や設計士は、事業の重要性を十分理解し、古建築についての深い造詣と高い技術的水準が求められます。
ところがいくつかの建物は、痕跡調査や現況調査が不十分なまま設計されたり、設計図のチェック体制や工事関係者の認識が不十分であったりしたために、歴史的景観を、逆に阻害してしまう事案となってしまったのです。 

 鞆の歴史的町並みにそぐわない建物の施工は、後世に「間違ったメッセージ」を伝えるばかりか、景観を損ないます。
とりわけ、国の重伝建に選定された後に、景観にそぐわない工事が施工されると、文化庁から、厳しい指摘を受けるばかりでなく、最悪の場合、補助金の返還請求すらされかねません。
このような事態だけは、絶対に避けなければなりません。
そのためには、歴史的建造物の万全な保存整備の推進体制が必要です。
 そこで質問します。
今後は、設計図書や施工が、歴史的景観に合致したものとなっているかどうか、指導・助言と現場での施工管理を含めた、チェック体制の強化が必要です。
他の自治体では、行政内部に古建築の専門家を常駐させ、日常的な指導・助言を行っています。
例えば、山口県萩市では、2000年度から、2名の専門家を、市役所の技師として雇用し、この職員が技術的支援を行っているそうです。
福山市としても、文化財課等に「古建築」の専門家を常駐させ、専門的見地からの指導・助言ができる体制を構築することが必要ではないでしょうか。お答えください。
 また、この事業は一定の期間を見据えた取り組みとなります。
そのため、福山市役所内の建築士など、技術職員がヘリテージマネージャーの資格を保有し、技能やノウハウを次世代に継承することも大切です。
職員がヘリテージマネージャー資格を取得するために、研修会等へ参加できる環境整備をすることが必要と考えますが、ご所見をお示し下さい。
他市では、重伝建選定と同時に、強固な整備推進体制を構築しています。例えば、奈良県橿原市今井町の重伝建地区では、1993年に重伝建に選定されて以降、本格的に整備事業が開始されたそうです。
行政内部に「町並み整備事務室」を開設し、現在8人の専門職が配置されているそうです。
内訳は、所長と建築技術者が修理・修景事業を担当し、2人の土木技術者と、1人の機械系の技術者の他、2人が庶務担当として、資料処理や手続き申請を行っています。また、1名の副所長は、所長を補佐する役割です。
鞆町の保存計画は町家や土蔵など、229棟が特定されており、これだけの業務を遅滞なく推進するためには、複数の体制が必要です。 
他市の例にならい、文化財課内部等に、「仮称 鞆町町並み整備事務所」のような専門のプロジェクトチームを構築し、推進することが必要ですが、お考えをお示し下さい。
 
 次に、工務店や設計士の技能向上について伺います。
 本保存計画でも指摘している通り、保存技術や伝統技能を有する技術者や技能者の育成は急務です。
そのため工務店や大工など、専門的な技能を持つ建設業者の協力が不可欠で、全国の先進事例が参考になります。
例えば、福岡県八女市の八女福島では、2000年から、地元建築士が「NPO八女町並みデザイン研究会」を発足させ、修理・修景の相談活動をはじめ、設計監理や施工を担当しています。 
 現場では、技術者や技能者の研修会を行っている他、小学生に、町家の修理現場で土壁塗りや、土間のたたき締め、外壁のべんがら柿渋塗りなどの体験学習を行い、八女福島の伝統様式や伝統工法を次世代へ継承しているそうです。
 また、萩市では、建設業者・行政担当者・教育担当者による独自の組織「萩つくる会」が重要な役割を担っています。

その取り組みは、●有識者と建設業者、行政の相互理解を深めるマニュアルの作成、●業者間の交流、技術の共有のための見学や研修の実施、●教育機関との連携による人材確保、●事前調査の有識者によるサポートを行っている、とのことです。
いずれも、行政が、積極的に建築士会等の専門家へ働きかけ、連携を強化したからこそ実現した取り組みです。
これらを参考に、福山市としても、技能向上へ具体的に施策を講じることを求めますが、今後の方策をお示し下さい。

また、建設業者は、ヘリテージマネージャーが配置されていなければ工事を認めない、さらに、重伝建保存計画に記された、修理・修景基準を守らない施工の場合には、罰則を課すなど、規制が必要だと考えますが、お答え下さい。
次に、設計調査費についてです。

 八女福島では、時間のかかる痕跡調査や、現況調査を、設計士が安心して行えるよう、設計管理費は、従来の6%から10%へ引き上げ、工作物については15%に引き上げているそうです。


 また、築後吉井町並み設計会では、行政から、年間100万円の業務委託を受け、地区内の建物調査を実施する、独自の委託費を組んでいるそうです。
さらに、設計図書の発注だけは、市が独自に発注する自治体もあるそうです。

重伝建地区の修理事業は、通常の工事とは異なり、建築士や工務店が設計する際、多くの諸調査を行うことをお願いしなければならず、設計費は、特別な配慮が必要です。

 「鞆町の伝建地区の修理事業は特別なもの」との認識のもと、他市の例にならい、本市でも、設計調査費は、特別に引き上げる対応を行うことが必要ですが、お答えください。

以上の諸点について、ご所見をお示し下さい。


教育長(答弁)
 始めに、重要伝統的建造物群保存地区の選定についてであります。
 全国に誇れる鞆の町並みを、魅力ある地域づくりに活かし、文化環境の保全と生活環境の向上を図りながら、貴重な歴史的財産として継承していけるよう、地域とともに、町並み保存事業に取り組んでまいりたいと考えております。
 
 次に、重伝建選定後の保存整備の推進体制についてであります。
 鞆の町並みを保存し、歴史的風致の向上を図っていくためには、鞆の特性を活かせるよう、修理・修景基準に従い、適正な設計、施工を行う必要があります。
 そのため、引き続き、福山市伝統的建造物群保存地区保存審議会や関係機関との連携を図り、専門的な見地での指導、助言を得るとともに、整備推進体制について検討してまいります。

 次に、工務店や設計士の技能向上についてであります。
 保存地区内の修理や修景の要望に適切に応えられるよう、技術者や技能者を育成することは、たいへん重要であると考えております。
 現在、福山市内の広島県ヘリテージマネージャー登録者数は24名で、事業所数は15事業所であります。
 今後、こうした専門家を育成するため、建築士会等と連携しながら、必要な知識や技能が習得できる環境づくりに努めてまいりたいと考えております。
 また、施工にあたっての規制は考えておりませんが、建造物の所有者等へは、ヘリテージマネージャー登録者を有する事業所を、情報提供するようにしてまいります。
 次に、設計調査費用についてであります。
 現在の修理・修景事業における補助対象経費には設計調査費を含んでおり、引き続き補助対象経費とするよう考えております。
 望ましい設計調査費のあり方については、今後の課題と捉えております。



[PR]
# by tsuchiya-t-fjcp | 2017-09-13 19:56 | Comments(0)

傍聴におこしください

 9月議会真っ只中です。
毎日のように質問原稿のための調査や勉強を続けていますが、一般質問の日程が正式に決まりました。

ぜひとも傍聴におこし下さい。

●日時:9月13日(水) 15:45~ (予定 質問開始時間は、議事の進捗上、前倒して始められる場合もあります)
●場所:福山市議会 議会棟5階 議場

【質問項目】
1.鞆の重伝建選定後の歴史町並み保存事業について
2.教育行政について
  学校統廃合計画について

です。
ぜひとも傍聴におこし下さい。



[PR]
# by tsuchiya-t-fjcp | 2017-09-07 14:07 | Comments(0)

 およそ1か月間も、発行が出来ていなかった、「議員通信」かわら版、No347の完成です!
c0344374_11274764.jpg
 しんぶん「赤旗」などにはせこんで、皆さんにお届けしています。

機会があれば、ぜひ、ご覧ください。


[PR]
# by tsuchiya-t-fjcp | 2017-09-05 11:29 | Comments(0)

全面禁煙なのに???

 福山市役所は、全国の流れに遅ればせながら、やっと建物内は全面禁煙となりました。
これまで「タバコの煙が苦手なので禁煙に」「喘息なので、せめて市役所はタバコはやめるべき」と、多くの方から禁煙にするよう、要望を受けており、やっと実現の運びとなりました。
これまでの喫煙所は、閉鎖され、分煙が行われたのですが・・・・
c0344374_11135194.jpg
 なんと、市役所ロビーの一階に、新しく「タバコ自販機」が設置されたのです。
c0344374_11135200.jpg
これを見た市民の方から「どういうこと?」と問い合わせがあり、調べてみると、なんと、市役所職員互助会が設置したことが判明。
c0344374_11135158.jpg
 時代の流れに、どこまでも逆行する福山市役所です。


[PR]
# by tsuchiya-t-fjcp | 2017-09-01 11:23 | Comments(0)

 9月議会がこれから始まりますが、本日は、恒例の「市民要求懇談会」でした。
私たちは、議会の前には現地に出向いたり、要求別懇談会を行って切実な声を行政に届けるため、生の声を聞かせてもらっていますが、本日は市役所で意見交換会でした。
c0344374_16501410.jpg
 少人数の参加でしたが、「福山道路は税金のムダ使いになるのでは?」「国保税が高すぎる」「海抜が低い地域の防災避難場所の設置を」など、様々な意見をじっくり聞かせてもらいました。
c0344374_16501077.jpg
 懇談会の後は、昨日と一昨日、市内の大門町と神辺町の水路で、人が転落して死亡する事故が発生したので、現地調査に駆けつけました。
c0344374_16501323.jpg
 市内では、水路や溝に人が転落するという、痛ましい事故が後を絶ちません。

日本共産党は、事故の度ごとに現地を調査し、安全対策が不十分な場所であれば、改善を求める要求を市長に求めていますが、現場調査は欠かせません。

大門2丁目では、27日に、男性が水路に転落しているのが発見されました。被害にあわれた全ての関係者の皆様に、心からのお悔やみを申し上げます。


c0344374_16501249.jpg
大門町の転落現場は、水深2.0m、深さ2.8mで、水路の幅は4.4mある水路ですが、交通量も多い割に、ガードレールが低い高さで設置されていました。

転落時の状況はまだ不明です、もっと調査が必要だとわかりました。

安全な街づくりを進めるために、これからも力を尽くします。

[PR]
# by tsuchiya-t-fjcp | 2017-08-29 17:07 | Comments(0)

 議会での要望が実りました。
3月7日の本会議代表質問で、私が「歴史・文化のまちづくり」を進めるために、市役所の専門職員の増員を、と提案していましたが、この度、文化財保護の専門職員である学芸員を、市の職員として募集することになりました。
このことは新聞にも報道されています。

c0344374_09443567.jpg

 学芸員を、市独自で増員するのは、約30年ぶりです。

 
いま、福山市は、鞆町の歴史的町並みや、福禅寺対潮楼、太田家住宅朝宗亭の保存整備、福山城保存活用計画や廉塾の整備などなど、文化財の保存活用事業が目白押しです。
さらに、教育委員会では、専門的技量をもつ学芸員を、人事配置で異動させるなど、専門職員の拡充が求められていました。

 3月議会ではこのような状況を打開するために「市独自で専門職員の増員を」と強く要望していたところ、この度の募集になりました。

c0344374_09443472.jpg

 文化を生かしたまちづくりを進めることは、日々のくらしに潤いと元気を与えます。文化を大切にするためには、その価値を見極められる専門家は、どうしても必要です。

 福山市が専門職員を増員することは歓迎すべき内容です。


 


[PR]
# by tsuchiya-t-fjcp | 2017-08-03 09:48 | Comments(0)

 市議会での視察3日目は、神奈川県の小田原城の大改修事業の視察です。

 神奈川県小田原市は、人口19万4000人、面積113㎢の市です。
小田原城は、2016年の5月1日に、鉄筋コンクリートの耐震構造としてリニューアルし、内部の展示も全面的に改定しました。

c0344374_14552485.jpg
 
 今回の視察では、昨日の長野県上田市の上田城跡に続き、神奈川県小田原市の小田原城を調査、と、お城の調査が続いているのは理由があります。

 わがまちの福山城は、2022年には城築城400周年を迎えます。
 福山城は1945年8月8日の大空襲で天守閣が焼け落ちた後、戦後復興のシンボルとして鉄筋コンクリートで再建されましたが、耐震性がないため、先行して鉄筋コンクリートで再建した小田原城の実践を研究するために小田原市に行ったのでした。
通常、お城のような文化財を復元するには、「建設当時の技法や資材をできるだけ使うこと」といったルールがあります。
 ところが小田原城は、壁は漆喰ではなく、『漆喰様塗料』を使い、城内は「バリアフリー、全館冷暖房完備、トイレは最新式」といった建築になっていました。

説明では、再建する際「木造建築か鉄筋コンクリートか」と大論争になったそうですが、鉄筋コンクリート建築の方が、工期が短く低予算のため、鉄筋化を選んだそうです。

c0344374_14552650.jpg

 内部は説明の通り、まさに博物館!総事業費は、9億7千万円だったそうです。

階段もバリアフリー対応で、お城の中というより平面の建物の中にいるようです。

c0344374_14552388.jpg
天守閣だけは、木造建築として再現されたそうです。

リニューアルして1年余りで100万人の来館客を迎えたそうですが、最近は、お城を訪れるお客さんも減少し、周辺のお店への経済波及は「ほとんどない」との事でした。

c0344374_14552595.jpg
小田原城再建の時には、たくさんのテレビ番組で放映され「ブーム」のようになったそうですが、いまは、一段落しているそうです。
これからは、お客さんを固定的に呼び込むことに知恵を出している、とのことでした。
c0344374_14553378.jpg

 福山城は、駅から見えるお城として全国的にも有名ですが、お城の改修問題が、今後、大きな議論の的になってきます。

 


[PR]
# by tsuchiya-t-fjcp | 2017-07-28 15:07 | Comments(0)

c0344374_17284799.jpg
  本日は、歴史・文化を生かしたまちづくりを進めている、長野県上田市へ、上田城跡の保存管理計画を作っている文化行政を訪ねていきました。
c0344374_17284710.jpg

 上田城は、戦国時代の武将の、真田一族が頭角を現したことからも知られており、NHKの大河ドラマ「真田丸」のロケ地の誘致で町おこしを行い、観光客の増加策に取り組んできました。

c0344374_17284838.jpg

 上田城は、真田正幸により築城され、徳川の大群を2度も退けた名城と言われています。

 上田城には天守閣がなく、石垣も、おせじにもリッパなものとは言えません。

c0344374_17284665.jpg
しかし、戦国時代に戦いに備えるだけでなく、領国統治の中心として近世城郭として、平城でありながら、2度もの実践の経験があって、しかも「小よく大を制した」上田城のような歴史をもつ城は、全国でも例がないそうです。
c0344374_17290178.jpg

 上田市は、1994年に本丸の東虎口櫓門の復元整備をしようと、機運が盛り上がりました。

その後、城跡公園内にある、市民会館の史跡の外への移転を決め(史跡の中には、歴史的建造物を作ってはいけないので)、史跡の保存活用のための整備計画を作ることが必要となってきました。そのため、2011年に、上田城の活用計画を、一年間の突貫作業で作り上げたそうです。

c0344374_17284727.jpg

 お城公園の中には、市民会館跡地や駐車場、市立博物館、テニスコートなどがありますが、市民会館は、もともと「武者溜り」と呼ばれる史跡があり、これから復元するそうです。

c0344374_17290272.jpg

 開発して地中に埋められた史跡を復元する、という公共事業を行っているという、興味深い例でした。

さらに、今後は「櫓」(やぐら)の復元も目指しており、これからが楽しみです。

再開発してビルや大型デパートを誘致する、という、全国でもよく見られる例とは一味違う町づくりの実践例でした。



[PR]
# by tsuchiya-t-fjcp | 2017-07-27 18:08 | Comments(0)

 福山市議会文教経済委員会で、中小企業支援策を勉強するために、東京都の、中小企業振興公社に、視察調査に行ってきました。

c0344374_17375772.jpg

 これは、東京都で1966年に設立されて以来、都内の中小企業の総合的な支援を行う公益財団法人です。

 東京都の外郭団体で、今年度の予算総額は270億8500万円余り! 職員数は弁護士などの専門家を合わせると703人もいます!

 広島県にもひろしま産業振興機構という団体がありますが、予算は16億円余!

 東京都の予算の17分の1という貧弱な規模ですが、全国有数規模を誇る東京都の中小企業支援センターの話は目をみはるばかりでした。

 例えば、センターが行っている中小企業支援策は、経営相談や創業支援、下請け取引の紛争解決や、事業承継など、全部で73事業!もあります。

c0344374_17375706.jpg

 あまりにも事業が多いので、今回の視察では、中小企業が新製品を開発する際の助成制度、ものづくり企業グループを支援する助成制度、新年度から新たに始まる革新的設備投資支援の制度という、3つの助成制度を調査しました。

c0344374_17375792.jpg

 どの助成制度も、中小企業・小規模事業所の立場にたった助成制度でしたが、担当者の説明では、「使い勝手が悪い」「制度が知られていない」などの課題もたくさんあり、工夫しながら改良しているそうです。

 印象的だったのは、センターの職員さんが、元気で生きいきと仕事に取り組んでいたことでした。

 日本は9割以上の事業所が、中小企業・小規模事業所で占められています。

 地域経済を発展させ、多国籍企業だけが儲かる仕組みではなく、地域経済全体が元気になるためには、地域に根差した中小企業支援は欠かせません。
 
 見習うべき事が、たくさんありました。
 


 


[PR]
# by tsuchiya-t-fjcp | 2017-07-26 17:39 | Comments(0)

 今日から千葉で行われている「第59回 自治体学校in千葉」に参加しています。
開会のシンポジウムは、岡田知弘さん、渡辺治さん、中山徹さん、地方自治や政治学の第一線の研究者の骨太のシンポジウムでした。
c0344374_19584875.jpg
 岡田先生の進行で、渡辺治氏は、東京都議選の結果をどう見るか、さらには、安倍政権と改憲策動のゆくえ小池都知事の今後について、様々な世論データを駆使しつつ詳細に論じ、これらの結果が、これからの地方自治にどんな影響を及ぼすか、語りつくしました。
c0344374_19583646.jpg
 中山徹氏は維新の会が大阪の地方政治をどのように変えようとしているのか、その手法と狙いを、解説。それに対する、住民福祉の増進を進めるための対抗軸はどこにあるのか、論じました。
c0344374_19584364.jpg
 一次産業を盛り上げようと奮闘している千葉県いすみ市の実践について、職員さんからの特別報告もあり、盛りだくさんの研究会でした。

 骨太でずっしりとした研修会でございます。




[PR]
# by tsuchiya-t-fjcp | 2017-07-22 20:16 | Comments(1)